加齢による老化の予防と対策

『加齢の基礎知識』
 年齢の増加に伴う変化のことで,老年期以降の状態は老化あるいは老衰ともいいます。年齢とともに細胞の再生補充が次第に減少してくるため,機能の発現や維持能力が低下してきます。ニューロンのような細胞では,再生できないため,特に加齢現象が顕著に現れます。

『加齢と老化の違い』
 『加齢』とはヒトが生まれてから死ぬまでの時間経過、すなわち暦年齢を示します。ヒトは生まれてから1歳2歳と時間の流れに従い、誰もが同じ速さで加齢が進行して行きます。
 一方、『老化』とは成長期(性成熟期)以降、すべてのヒトに起こる加齢にともなう生理機能の低下です。機能低下の速さはすべてのヒトが同じではなく、個人個人バラバラです。なぜなら、老化(生理機能の低下)は遺伝的要因や生活・環境要因が複雑に影響を与えているからです。

 以上をまとめると、ヒトでは『加齢』の間に『老化』が進行します。ヒトの場合、『老化』は概ね20~30歳以降に起こり、それ以前は『発生と成長』として捉えるべきです。また、寿命は、誕生してから死ぬまでの期間であり、最長寿命を指すこともあります。

『老化現象』
 壮年期を過ぎた40歳代から人間のからだには、外観、機能の両面にわたって若いときとは違った変化が目立ってきます。
 この老化現象は個人差があります。また、年齢を重ねることからくる真の老化と、病気などによっておこる老化とが区別されにくいのが特徴でもあります。
  ① 皮膚は40歳ころからしわが深まり、弾力はなくなり、血色も乏しくなる
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  ② 毛髪は白髪となり、あるいは毛が抜けて禿げるが、個人差が大きい
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  ③ 視力は20歳ころを最高として、以後だんだんおとろえ、調節力の低下から老眼と
    なる。さらには角膜のにごりがあらわれることもある
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  ④ 聴力も20歳ごろから徐々に衰え、やがて老人性難聴となる。
    とくに低音より高音にたいする聴力低下が目立つ
  ⑤ 筋力は低下し、運動・知覚神経もおとろえてくるので、身体のバランス能力や反
    射運動がにぶる
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  ⑥ 骨は関節の弾力性がなくなり、骨そのものもタンパク質成分の減少で弱くなる
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  ⑦ 循環器系の老化は、血圧の上昇、心臓の肥大、動脈硬化となってあらわれる
  ⑧ 肺活量は20歳代を最高に減少する
  ⑨ 歯が抜けやすくやり、胃液の酸度も減少するので、消化機能が全般に低下する
  ⑩ 性機能は性腺(睾丸・卵巣)の委縮、性ホルモンの漸減でおとろえていくが、
    心理的作用の強い性欲は必ずしもそれに比例しない
  ⑪ 前立腺は老年とともに肥大し、排尿をさまたげることもある
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  ⑫ 精神機能の老化はその他の身体各部に比べれば遅い。記憶力は低下するが、判断
    力・推理力はむしろ老年にさかんになる
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